一歩足を踏み入れると、そこは城下町。
江戸時代の雰囲気がを感じ、重要伝統的建造物群保存地区にも指定されている観光スポット「ひがし茶屋街(ちゃやがい)」に訪れた感想をお伝えします!
ひがし茶屋街は、ぶらり歩きが楽しい。
金沢の有名な観光地のひとつ、ひがし茶屋街は、ぶらり歩きが楽しい情緒あふれる名所です。
さほど広くはありませんが、趣のある木造の建物がずらりと並び、観光に来たぞ!という気分が存分に味わえます。
また、時折家の中から三味線やお琴を練習しているような音が聞こえてきて、なんとも風情がありました。
ひがし茶屋街に並んでいる建物で多いのは、喫茶店やお茶屋さん、和菓子屋さん、それに金箔などのお土産物のお店です。
「どうして金箔?」と思いましたが、どうやら日本の金箔の99%以上が、石川県金沢市で作られているとのこと。
金箔は金沢の名物でもあったんですね。
ひがし茶屋街でお茶をしたい!
せっかくひがし茶屋街に来たからには、やっぱりお茶がしたいですね。
古くからあるお茶屋さん以外にも、最近はお洒落なカフェ風のお店も増えてきているようです。
中には一見さんお断り、という昔ながらのお茶屋さんもあるようですが、基本的には外にメニューが出ていて気軽に入れる喫茶店のようなお店が多かったです。
ひがし茶屋街には色んなカフェや喫茶店が並んでいるので、一軒一軒見比べて、お好みの店を探すのも楽しいですよ。
最近流行りだという、アイスクリーム屋さんも見かけました。ひがし茶屋街の中心部にあります。
金沢東山・能登の素材を使ったアイスクリームを何種類も揃えています。
最中やどら焼きではさんで食べるのだそうで、気候の良い季節には是非試してみたいですね。
ただ、今回は寒かったので断念!
和菓子の老舗「森八 ひがし三番丁店」で上生菓子を。
今回私がお茶をしたのは、380年前から和菓子を作り続けているという名店、「森八」のひがし三番丁店です。
店の前に掲げられた「加賀藩御用菓子司」の文字が眩しい、上品な外観のお店です。
ひがし茶屋街内に、「森八 二番丁店」がありますが、そちらはお菓子の販売のみ。
お茶をするなら一本隣の筋にあるこの「三番丁店」か、アンティーク器を扱う「森八 うつわの器店」(少し歩きます)であれば、喫茶コーナーがありますよ。
中に入ると、お店の半分はお菓子の物販になっていました。
喫茶コーナーは、ガラス張りの中庭を挟んで、テーブル席が4つ、入った時は満席でした。
タイミングよく、ちょうど出られるお客さんがいたので、すぐに座ることができました。
時間は夕方4時半。お店は5時に閉まってしまうので、ギリギリの入店でした。
森八は、お茶や抹茶だけでなく、「コーヒーとお菓子のセット」や「オレンジジュース」等のメニューもあるので、お茶はちょっと苦手、という人にもおすすめです。
他にも、ぜんざいやあんみつなどメニューが豊富ですが、閉店が近かったのでそれらのメニューは頼むことができず、オーソドックスな上生菓子と棒茶のセットを頼みました。
生菓子は選ぶことはできませんが、その時々によって出てくるお菓子が変わります。
何が出てくるのか、行ってみてのお楽しみですね。
今回は、白あんを包んだ橘という生菓子でした。
短い時間でしたが、上品なお茶と季節の上生菓子をいただいて、ゆったりした気持ちを味わうことができました。
ただし、スタッフさんが1人しかおらず、お菓子の販売業務も兼ねておられるので、レジなどは少し待つかもしれません。
また、私がいた20分ほどの間に、数組のお客さんが喫茶希望で来られましたが、満席であきらめて帰られました。
席数も少ないので、入れればラッキーくらいの気持ちで時間に余裕を持って来られることをおすすめします。
ひがし茶屋街に行くならバスを利用して。
ひがし茶屋街の近くには、2カ所駐車場がありますが、どちらも十数台分の駐車スペースしかないので、土日祝日はまず駐車できないと考えていた方がよさそうです。
そのため、アクセスにはバスかタクシーが便利です。
バスなら「金沢城下まち周遊号」200円がおすすめです。
ひがし茶屋町以外の観光地も巡るのであれば、一日乗車券を500円で購入することができます。
他にも金沢には、まちぐるバスや、兼六園シャトルなど様々なバスがありますが、ひがし茶屋街の方まで来るのは「金沢城下まち周遊号」か一部の路線バスだけです。
ひがし茶屋街に必ず訪れるのであれば、あらかじめ一日乗車券を購入して、「金沢城下まち周遊号」ばかりを利用する方がお得です。
ただし、「金沢城下まち周遊号」には右回りと左回りがあるので、ご注意ください。
金沢駅からは右回り、兼六園や21世紀美術館からは左回りに乗って、「橋場町」で下車してくださいね。