友人からハイアットリージェンシーホテルの天津御源堂クリニックという所で、中国医学の無料体験ができると聞いて行ってきました。
日本人医師や日本語が話せる医師がいて、日本語で中国医療が受けられるクリニックです。
街の中心から少し離れているので、タクシーをつかまえます。行き先を告げると断られたりもするのですが、ラッキーな事に赤い星のマークの模範タクシーがやってきました。
これまでの旅行で、タクシーで騙されたり嫌な思いをした事はありませんが、模範タクシーはやはり安心ですね。
タクシーがホテルに着くと、ドアマンがタクシーのドアを開けてくれます。
中国でもこんなサービスが受けられるんだと気分を良くしてホテルに入ると、今度はベルマンらしき人が笑顔で声をかけてくれました。中国の接客も変わってきているんですね。
4階でエレベーターを降りて、412号室が御源堂です。ドアが開いていて、いかにも中国らしい「御源堂」の看板が目に入ります。
以前に北京御源堂で中国伝統医学を体験する日本からのツアーあったそうですが、ここならホテルの一室なので便利でしょうね。
ちょっと緊張して受付で体験に来た旨を告げると、日本語でソファーに案内されて、花茶が出てきました。グラスの中に綺麗な花が咲いて、おしゃれでリラックスした気分になれます。でもそれだけじゃなく、漢方の効果があるそうですよ。
治療室に案内されると、白衣を着たお医者さんがいましたが、日本人のお医者さんでも、日本語が話せるお医者さんでもありません。
「そんな~」と不安になりましたが、優しそうな笑顔に緊張はどこかへ行ってしまいます。受付にいた笑顔の可愛い女の子が通訳についてくれました。
どこか悪い所はないか聞かれたので、肘が痛い事と、どんな風にすると痛むのかを身振りも合せて伝えます。すると肘を触りながら痛い所を確かめて「鍼は怖いですか?」と聞いてきます。怖くても鍼が体験できたらラッキーだと思ったので「いいえ!」と答えます。
どんな風に鍼を刺すのかと緊張して横を向いていると「痛いですか?」と、知らない間に刺されています。少しずつ少しずつ刺していくのだと思っていたら、どうやら一気にダーツの様に刺された様です。鍼も想像してたよりずっと細い針で、刺す時の痛みが全然なかったのには驚きです。
鍼を刺したままの状態で、先生が肘の痛みがひどかった箇所を触るのですが、不思議な事に全然痛くありません。鍼治療は即効性はないと聞いていたので、体験では効果がわからないかもしれないと思っていたのですが、これならきっと効果があるのかも・・・。
そのまま動かないでと言われて、鍼を刺した状態で少し待ちます。痛みがないのは良いのですが、鍼を刺したままなのを忘れてつい動いてしまいそうで怖いですね。
時間になって先生がやってきて、いよいよ鍼を抜くというので、またまた体が固くなります。が、痛みを一切感じることなく、あっという間に鍼が抜かれ、無事に体験治療の終了です。
以前の中国旅行の際に、中医のマッサージは一度体験したのですが、衛生面が心配で鍼は体験できないままでした。
御源堂は北京や天津在住の日本人もよく行くそうで、ローカルな所と違って安心ですが、通常は一度の治療に1万円くらいかかるのだとか。今回はタイミングよく無料体験フェアをしていて貴重な体験ができました。