訪れた日:2014年8月中旬
オーロラやムーミンが思い浮かぶフィンランドは、寒そうで遠く行きにくそうなイメージはないでしょうか。しかしよく見ると日本の隣の隣の国です。
しかも成田空港、中部国際空港、関西空港からフィンランドへは直行便があり、片道10時間程度で到着します。他のヨーロッパの国へ行った時以上に、乗り換えもなく体力的にも余裕があり疲労が心配な方におすすめです。
日本からフィンランドへの直行便がある航空会社
「Finnair フィンエアー」から北欧デザインに触れられる
成田空港、中部国際空港、関西空港からフィンランドの「ヘルシンキ・ヴァンター国際空港」直行便がでています。どこからも片道10時間程度です。
「Finnair フィンエアー」は、フィンランド生まれのファッションブランド「marimekko マリメッコ」とパートナーで機内のブランケットや枕、コップまでマリメッコによるデザインです。
マリメッコで人気のウニッコ柄の機体が1機だけあります。今回はヘルシンキ空港で見ることが出来ました。
搭乗すると全席にマリメッコデザインのブランケットが並び、洗練されたCAさんの制服を見たらフィンランド旅行への思いが高まります。日本人CAさんも居る点で少し安心です。
機内食は、離陸1時間30分後に1回と着陸1時間30分前に1回の2回。コップも紙ナプキンもマリメッコデザインです。
飛行機のエコノミークラスだと人は詰め詰めで座席は狭く、暗い。窮屈で快適とは言いづらい状態です。そんな中でマリメッコのデザインを見ると、色や形から明るさを感じて少し和らぎます。
フィンランドの首都「ヘルシンキ」はコンパクトで旅行しやすい
観光地範囲がとてもコンパクトで地理も覚えやすかったです。
海エリア・デザインエリア・ブティックエリア・オリンピックエリア。観光スポット同士が近いため、歩きで移動してしまいました。少し離れた所に行くには名物の路面電車「トラム」が便利です。
「ヘルシンキ」は自家用車が走らない都市にする計画もあるようです。
街並みは緑や公園が多くてとても心地良かったです。では訪れた一部をご紹介します。
ヘルシンキのシンボル「元老院広場」と「ヘルシンキ大聖堂」
「ヘルシンキ」のイメージ写真としてよく見かける場所です。広場のため、現地の方がのんびりアイスを食べたり話してたりしてゆっくりした空気です。
フィンランドが舞台の人気映画「かもめ食堂」でも冒頭で言っていますが、フィンランドにはでかいかもめが沢山居ます。ここでも多くのかもめが近くで見れます。
「ヘルシンキ大聖堂」の中には大きなパイプオルガンなどがあります。
海沿い「カウッパトリ マーケット広場」と「ウスペンスキー寺院」「オールドマーケット」
「元老院広場」と「ヘルシンキ大聖堂」から海沿いに向かうとすぐに「カウッパトリ マーケット広場」があります。
この海沿いの「カウッパトリ マーケット広場」は「かもめ食堂」にもでてきます。夏でしたので、美味しそうなベリー類やきのこもでてきていました。民芸品や屋台など。
屋台で食べれば地のものも食べれてお安い♪イメージがありますが、さすがフィンランド、1食約10€前後。約1,400円くらいです。
2014年にフィンエアーがスポンサーの観覧車が新しくできたそうです。
「カウッパトリ マーケット広場」から見えていますが、左先へ行くと「ウスペンスキー寺院」があります。ロシア正教会らしく赤レンガがきれいで、中はとても荘厳でした。
また、海沿いにある「オールドマーケット」が2014年にリニューアル。
紙媒体やWEBサイトも洗練されており、期待していましたが中央にカフェを新設するなど中も良かったです。
ヘルシンキのデザイン地区「デザイン・ディストリクト」
海沿いの「カウッパトリ マーケット広場」から歩いて10分程で、デザイン博物館やデザイン関係のお店や事務所が集まっているヘルシンキのデザイン地区「デザイン・ディストリクト」があります。
「デザイン・ディストリクト」を歩くとすてきなお店に出会います。ふらりと入ってフィンランドデザインをたくさん見ると楽しいです。
ヘルシンキの現代美術館「KIASMA(キアズマ)」
ヘルシンキの中心部の細長い小さな土地に現代美術館が「KIASMA(キアズマ)」…。marimekkoとKIASMAのコラボ展示中でした。
長いスロープや構造も面白かったです。国問わず知らない方と一緒にはしゃいでしまうような楽しめる展示でした。大きな荷物はクロークに預けるよう言われます。
ヘルシンキの宿泊先「Original Sokos Hotel Presidentti(ソコス プレジデンティ)」
ヘルシンキ中心部で、大きな駅「カンッピ」駅の前にあります。「カンッピ」駅にはショッピングセンターがあるため賑わっていますし、夜まで空いているスーパーでお土産や夕食を調達できます。
部屋の中はかなり広かったです!シャンプーやボディーソープに石鹸はDoveでした。コンディショナーはありません。タオルとドライヤーはあります。とにかく広々空間で過ごしやすかったです。
ホテルのWi-FiのID/PASSはフロントで聞けばもらえますし、ロビーに無料のパソコンがあります。
ちなみにフィンランドのコンセントはこのような感じでした。プラグはCタイプで携帯電話など充電しました。スイッチが大きく押しやすかったです。
こちらのホテルのエレベーターが特殊です。入って所定の位置にルームキーを挿してから行き先階を押さないと動かない仕組み…。地味にコミュニケーションの場になりました。
朝食は3Fのビュッフェですが、パンの種類が豊富で毎朝楽しめました。
土日は多国籍な雰囲気でしたが、平日になるとぐっと人が少なくなりました。日本人も多く宿泊している施設のようです。
フィンランド第2の都市「タンペレ」でムーミンの等身大に会う
フィンランド第2の都市「タンペレ」は、ヘルシンキ中央駅からICでタンペレ中央駅へ。所要時間は1時間30分〜2時間です。
タンペレは大きな湖があり、また赤レンガの建物がとてもきれいな街です。
ムーミン博物館が移動して新しく現代美術館と同じ建物になりました。ここから出した葉書の消印がムーミンだということです。原画やトーベ・ヤンソン達が作ったフィギュアが残っていました。1フロアなので少し見足りない感じです。
ムーミンショップが昔の博物館の場所にあり、そこには等身大のムーミンの銅像と出会うことができます。
こちらのサイズ、可愛らしいですね。
近くの「タンペレ大聖堂」のステンドグラスや絵画も綺麗でした。
フィンランドで1番太陽が降り注ぐ街「ナーンタリ」
首都「ヘルシンキ」から車で2時間西に行くと、歴史ある街「ナーンタリ」があります。
「ナーンタリ」はなんといっても「ムーミンワールド」が目玉です。宿泊は「ナーンタリスパホテル」に泊まりました。
「ヘルシンキ」を出ると街並みはぐんぐんと湖や農場、白樺の木が増えます。北海道のような・・。「ナーンタリスパホテル」は船内のような雰囲気が漂っているお部屋でバルコニー付きで湖が見れます。
「ナーンタリスパホテル」には3室だけムーミンだらけのムーミン部屋があります!
スパホテルということで、プールやジャグジーもあり、フィンランド発祥の「サウナ」があったのでサウナ体験をしました。ナーンタリの街の方もよく利用するようで一緒に入ると、どんどん石に水をかけて焼けるような熱さになるまで蒸気を出されます。
サウナはコミュニケーションの場だと見ていたので、話しをしたり、痛いくらいまで熱を上げたりして遊ばれたりして楽しかったです。
まだ少し白夜だったので、21時頃の夕焼けをパチリ。ホテル前の湖が綺麗でした。首都「ヘルシンキ」では居なかったのですが、さすがに蚊がすごい量でいるのでお気をつけて。
ムーミンの世界が再現され、ムーミンに会えるナーンタリの「ムーミンワールド」
ムーミンの出来もあちゃちゃだったためあまり期待していなかったのですが、良かったです。
この桟橋の奥の島1つがムーミンの世界になっているムーミンテーマパーク。島までは桟橋を1本道。少しづつムーミンの世界へ近づきます。
ショーだったりムーミンの家や水遊び小屋、パパの乗っていた船などとキャラクターも居ます。こじんまりだと聞いていましたが盛りだくさんです。
なんといっても良かったのが、フィンランドの自然の景観が残されたままムーミンの世界があったこと。
綺麗には舗装されているのですが、あくまで自然環境の中にあるという意識がとてもありました。本の挿絵の雰囲気が出ています。植物が本当にきれいで、フィンランドの自然の部分も満喫できる場所でした。
フィンランドの料理
フィンランド特有の料理というのは少ないようです。お寿司も人気のようで、スーパーにもお寿司が売っていますがネタはサーモンが目立ちます。
フィンランド料理らしいものをと思い、まずはミートボール14€(約1,900円)とサーモン料理11€(約1,500円)です。じゃがいもとディルの料理も多いです。
「ムーミン」で木苺のジュースが出てきます。ベリー類が豊富でジュースも多くありますが、可愛いパッケージのこちらのスムージーfroosh(ブルーベリー&ラズベリー)(マンゴー&オレンジ)2.5€(約300円)に挑戦。普段グリーンスムージーを飲む私でも濃い!と感じる程でした。
スーパーに売っていた、フィンランドでよく食べられるライ麦パンにサーモンが入ったサンドイッチ3.59€(約490円)です。スターバックスでも、ライ麦パンのサンドイッチが食べられます。硬めなパンで冷蔵保存されているのでさらに硬いです。食物繊維が豊富で便秘に良い!
「かもめ食堂」でシナモンロールが有名ですね!3箇所程で食べてみましたが、日本のものより食べ応えがありザラメが白色でした。
フィンランドのカレリア地方の郷土料理で「カレリアパイ」というものがあります。ライ麦入りのパイ生地の中にお米&卵のようなものが入っています。そのまま食べると味があまりなくて、次にジャムを付けて食べたらおいしかったです。お米にジャムを付けてしまいました…。
「かもめ食堂」に出てくる「Cafe Aalto」でブルーベリーパイ7.7€(約1,000円)を食べました。海外のケーキはわりと苦手なものが多いのですが、ヨーグルト系の中身にブルーベリーがどっさりのっておりおいしかったです。
8月ですがかなり寒くなり温かい食べ物や飲み物が恋しくなりました。そこで様々なカフェに入りましたが、総じてカップ入りの「Tea 紅茶」は2人分位で出てきます!こちらはフィンランドで人気の「ロバーツコーヒー」で。
世界一まずい飴として有名な「サルミアッキ」は挑戦せぬままでした笑。詳しい方に聞いたら「サルミアッキ」アイスはおいしいみたいです。
自動化が進む「ヘルシンキ空港」
月収が高く、そのためか人件費削減の動きが数年前からあるようです。日本でも航空券のセルフは増えていますが、預けるスーツケースもセルフで手続きでした。バーコードをレジのように読み取るのですが順番があるようで、さすがに1人スタッフがいました。知らないと難しい!!
出国手続きもIC入りであれば、出国審査の顔認証も全自動でセルフで行う。うまく読み取れないとゲートが開かない…。出国のスタンプだけを押すスタッフが2名のみ。自動化するのは良いのですが、外国人でもぱっと見て手順が分かるようにサインがあれば嬉しかったなぁと思いました。
免税店なども充実しています。最後の最後にシナモンロールの食べ納めも良さそうですね!空港のレートは残念なので、目一杯使い切ります。ほぼクレジットカードで支払っていたのであまりユーロの残りは無かったです。
今回残ったコインを全て使う方法聞きました。残りのコインを全て出して「mix please!」コインとカードをミックスしてお願い!です。これで全部使いきりました!
帰りはとてもよく寝ました・・・。とても乾燥しているので、マスクがあると良いです。ちなみに持っていったネッククッションは一切使用しなかったです。座席においてあるクッションで十分でした。かさばるしいらなかったな〜と思った持ち物の1つです。
フィンランドへ「持って行ってよかったもの」
・暖かめのパーカーや上着
8月中旬でしたが、寒かったです!!冬を感じるような秋のようです!そのため、暖かめのパーカーや上着は役立ちました。日本の暑さで忘れていますが、思いの外しっかりとした防寒具は持っていったほうが良いです!
ユニクロのパーカーを着て行きましたが、体格も小さい上にカジュアルすぎて子供にしか見られていなかったような気がします…。
・折りたたみ傘
スコールのように急に雨が降ったりやんだりします。フィンランド人もマリメッコの折りたたみ傘だったりするため、持っていても違和感はないです。
夏だったので、無印良品の晴雨兼用折りたたみ傘を持って行きました。
・クレジットカード
現金は少額で良いと思います。私は4泊で2万円分を外貨両替して、残りをクレジットカード・三井住友VISAカードで払いました。
VISAとMasterは使えて、JCBは取り扱いがないと思ったほうが良いと聞きました。
フィンランドの時差・言語・通貨
・時差
日本の-6時間でした。
・言語
第1公用語はフィンランド語、第2公用語がスウェーデン語です。
英語の授業は小学校からあり、こちらから英語で話かけても英語ですらすら返ってきます。どの年齢層にも英語がこれだけ通じると楽です。
・通貨
ユーロです。補助通貨としてセントがありますが、受け取ってくれないところもあるそうです!スーパーでは受け取ってくれました。
日本円からユーロへの外貨両替はJTBを利用しました。レートの店舗が申し込み・受け取りの窓口となり、両替自体は銀行と同じ手数料だそうです。
日本でも海外でも、銀行などの両替は平日の限られた時間の対応が多い分、JTBの店舗は土日も申し込み・受け取りが可能になっています。ただ、すぐ両替してくれるわけではなくしばらく時間がかかりました。この紙幣はどれ位いるかなど、スタッフさんと相談しながらまとめられたのは良かったです。
10ユーロはよく使いました!美術館の入場料や食べ物が10ユーロ〜くらいなので、フィンランドへ行く際は10ユーロ多めと5ユーロがおすすめです。
あらかじめ用意していくなら、日本でお得な外貨両替サービスを使うのもありかもしれませんね。
参考:外貨両替の手数料をお得に!マネーパートナーズの空港受取サービスで現地通貨が増える
フィンランドへ行った感想
フィンランド人はシャイと聞いていたのですが、どこへ行ってもかなり愛想が良いフレンドリーという印象でした。親日だからでしょうか?他のヨーロッパ圏であった重々しい感じはなかったです。
これだけ英語が通じて、スリの怖さもあまり感じなかった街なので女性一人旅でも行けそうだなぁという印象でした。
ヨーロッパ圏では多いように、土日は閉店や開店時間が短いお店が多いです。
現地へ行くと刺激を沢山受けます。行けそうであればぜひ!
フィンランドのより詳しい旅行記はこちらのサイトで。
→ フィンランドの夏へツアー旅行!フィンランド旅行記 | フィンランド旅行ブログ
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参考:エクスペディア(Expedia)でホテル・旅館・ゲストハウスを予約する方法
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ちなみに、フィンランド旅行で使ったカメラはこちらです。